新築と投資
新築のマンション、アパート投資。
これは、区分一室でも、一棟ものでも危険な投資です。
区分の場合、「投資」としてお話になりません。
利回りが低すぎるからです。
たとえば表面利回り5%くらいの物件だと、自己資金次第ではありますが、毎月のキャッシュフローがマイナスとなったりします。
家賃7万円、借入金の返済6万円としましょう。
そこから管理費、修繕積立金、固定資産税、広告費などを払うと、手元にお金は残りません。
さらに、空室で無収入となることもありますし、家賃は徐々に下がります。
「投資」として有り得ないわけです。
そこで営業は、「保険」などという言葉を使います。
いやいや、不動産「投資」という元本割れし得るリスク商品に、「保険」という謳い文句はいかがなものでしょう。
「投資」商品としての価値がないから「保険」を理由にしないと売れないのです。
百歩譲って、富裕層の「節税」なら、まだわかります。
不動産の課税評価額は時価よりも低いので、現金を不動産に換えるという手法は昔からあります。
ただ、サラリーマンが投資で行うには、デメリットが遥かに上です。
中古の稼動中の収益マンションなら利回り次第で有りです。
それでも今後のキャッシュフロー予測や出口戦略を考えた上でのことですが。
一棟ものの新築アパート投資については、また次回に。