家賃保証の闇
某社のアパート施工不良が問題となっています。
私は、家賃保証(サブリース)会社の賃貸借契約書や工事請負契約書などを、拝見する機会はしばしばあります。
この仕様でこの建築費って高いなぁ、と思うような工事費だったりするのですが、
さらに違法建築でコスト削減しているのであれば、情報弱者(地主)を食い物にして、暴利を貪っていることになります。
私はダイワハウスの家賃保証は受けていません。
なぜなら、自分で運営したほうが、収益を最大化できるからです。
サブリース会社は入居者からもらう家賃とオーナーに支払う賃料の利ざやで儲けます。
その分、すでにオーナーは10%前後の利益を放棄していることになります。
確かに、空室が出ても家賃が保証されるんだから、その点は安心です。
でも、礼金収入はオーナーに入りません。
そして慈善事業ではないので、入居者の家賃が下がれば保証賃料は減額されます。
一定期間は確実なキャッシュが保証されますが、その後はサブリース会社の「利益が確保できる」賃料になるわけです。
唯一のサブリースによるオーナーのメリットは、「手間暇がかからない」ことです。
不動産知識が少なく、賃貸経営がわからないという人には、手数料を払って運営してもらっているようなものです。
あと、サブリースがないと融資しないという銀行もあるので、融資条件として必要なことも。
私の場合、家賃保証にメリットを感じませんでしたね。
何よりサブリース会社は、オーナーに建物を建てさせるので、最終的なリスクはオーナーが負担します。
いくら家賃保証があるといっても、需要のないところに賃貸不動産を建ててはいけません。
賃貸不動産で最も大切なのは、建物ではなく、立地です。
不動産検索サイトを見てください。
一番最初に条件を絞り込むのって、沿線・駅です。
つまり、最初のフィルターに引っかからなければ、どんなに良い仕様の建物を建てても、検索されないのです。
業者を信用して、賃貸(併用)住宅は、安易に建ててはいけません。
自分でしっかりとマーケット分析をしてから判断しましょう。