賃貸併用住宅 成功のために4(鉄骨で建てる)
住宅の構造は、大きく分けて3つあります。
木造(W)、鉄骨造(S)、鉄筋コンクリート造(RC)です。
私が今検討しているハウスメーカーは、ダイワハウス、積水ハウス、パナホーム、旭化成の4社です。
全て鉄骨を主とするメーカーです。
賃貸で木造は嫌がられる
賃貸住宅で木造は敬遠されがちです。
遮音性が低い、耐火性が低い、耐震性が低いなどと思われていることでしょう。
実際は、木造であっても遮音性の高い界壁を使えば、隣の部屋の音漏れは防げるはずです。
鉄骨造であっても、壁が鉄でできているわけではありませんから。
ただ、木造で共同住宅を作るってことはコストを抑えるためである場合が多いでしょうし、
遮音性にお金をかける余裕はないから、結果として木造の物件は性能が落ちてしまうのだと思います。
同じような立地・間取りであれば、RC>S>(LS:軽量鉄骨)>Wの順序でグレードが高いという考え方が定着しているのが実情でしょう。
したがって、予算が許す限りは、鉄骨造とするほうがベターです。
RC造は、建築費も高く、賃貸併用住宅ではさすがに収支が合わないと思います。
不動産における情報の非対称性
経済学の用語に「情報の非対称性」というものがあります。
売り手と買い手の間に情報格差があることです。
不動産の場合はそれが顕著にあらわれます。
買い手(借り手)の知識は、売り手(貸し手)と比べて大きく劣ります。
たとえば、家電などは買い手が性能に関する知識を得ることは容易です。
不動産は比較的高度な専門知識が要求され、一般の人には難しいものと捉えられるでしょう。
だからこそ、逆に一般人の知識に合わせる必要があると思います。
木造より鉄骨造が良い、知らない工務店より大手ハウスメーカーが良いという、一般的な見解に合わせるということです。
断熱性・気密性が高いなどとアピールしている賃貸住宅を見たことがあるでしょうか。
わかりにくいところにお金をかけても賃料に転嫁はできません。
プロでなく、万人が良いと思う物件作りが求められます。